EV普通充電器とは?

コラム_EV

EV普通充電器は1時間当たり10kW未満充電可能な充電器です。
圧倒的に多いのが3Kwタイプで他に6kw倍速タイプと9.9Kw3倍速対応と3種類のイメージです。
3KWタイプは200v15A(ブレーカーは20A)で1時間当たり3Kw充電可能タイプです。
例えばリーフ容量40Kwモデルなら12~14時間程で満充電できます。
会社や月極駐車場の日常使いなら帰宅や帰社して翌朝出かける前にはフル充電できます。
スマホも夜寝る前に充電して翌朝にはフル充電できているので同じような感覚で慣れれば気にならないスピードです。
形状は①コンセントタイプ ②壁掛けタイプ 3スタンドタイプ の3種類あります。
スタンドタイプは高額で見た目も立派ですが、そのほとんどが実は3kW充電しかできません!安価なコンセントタイプと充電速度は同じです!
6kW充電タイプはニチコンV2H・パナソニックDNH326・日東工業EVP-2G60 など

9KW以上モデルはテスラ等海外仕様がメインです。
なぜ日本では3kwまたは6Kwが主流なのか?
理由(1)は国産EVの普通充電口が6KW迄しか対応していない車種が多い為です。
理由②は幹線と電力契約事情にあります。
家庭や小規模オフィスの電力契約は60A未満が圧倒的に多いのですが、
60A迄は中電・東電などの電力会社に無料でUPして頂けます。
それ以上は電気工事店の対応で有料です。
幹線とはメーターとメインブレーカーの電線ですが、その太さで最大許容量が異なります。
8sq→SB60A迄 ・ 14sq→SB80A迄 ・ 22sq→SB100A迄 ・ 38sq→SB150A迄 ・ 60sq→SB200A迄
もしも60A契約で容量に余裕が無い事業所に9.9KW(ブレーカー60A)の充電器を設置すると120~150A契約に変更しなければなりません。
その際に幹線38Sqならブレーカーの交換だけで済みますが、22sqなら幹線の張替えも必要になります。
幹線張替、ブレーカー交換等追加費用も高額なうえ
毎月の基本料金も60A契約1800円前後から150A契約4300円前後へ値上がりします。
このような理由で3Kw(200V15A)タイプがコストや実用性から1番多く普及しています。
雑学:築40年以上だと8sq60A迄の建物もありましたが、近年では22sq前後が主流となります。
もしも今から建築される場合は、EV充電も考慮して38sq~60sqが良いかもしれません。

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