住宅用EV充電器の買い時はいつ?規制前の今がチャンス?

コラム_EV

住宅用EV充電器の買い時はいつか?
もっと普及するのを待てば性能が上がって価格も下がるんじゃないか?
とても多いご質問です。
今回はこの疑問に弊社の見解を記載させていただきます。
日東工業Pit2G6Kw充電器スタンドオプション
EV充電器の利用シーンは大きく3つのカテゴリーに分けられており必要な性能や考え方が全く異なります。
①「基礎充電」住宅・マンション・会社などの長時間停車駐車場 
②「目的地充電」商業施設・ホテル等宿泊施設など一定時間利用する駐車場
③「経路地充電」高速道路・道の駅・充電ステーションなど短時間利用する場所

今回は①「基礎充電」住宅用EV充電器について解説いたします。
EV充電器の性能の違いや重要視される機能とは何でしょうか?
充電速度・充電タイマー・充電モニター・安全制御などと思いますが、充電タイマーや充電モニターなどはEV車両側の機能として普及しているので、充電器から機能がなくなる傾向にあります。
DNH326を壁面設置した正面写真
次に充電速度についてですが、
①充電速度に影響するのは、電圧と電流です。
現在住宅向けで主流の規格は、100V15A 1.5KWタイプ ・ 200V15A 3Kwタイプ ・200V30A 6Kwタイプ ・ 200V50A 9.9KWタイプ です。
目安は、3KW充電器なら1時間当り3Kw充電できて、6Kw充電器なら6kw充電できると考えれば良いでしょう。(正確には温度や空き容量割合などによっても充電時間は変動します)
例えば、大人気の日産軽EVサクラのバッテリー容量は20Kwhなので、3Kw充電器なら7時間、6Kw充電器なら3.5時間で充電可能です。(実際には充電ロスや安全制御があるので少し長くなります)
住宅で充電する場合、帰宅後から翌日外出まで充電しますが、仮に10時間だと3Kw充電器で30Kwh、6Kw充電器で60Kw充電可能で航続距離500Km分と十分な能力と言えるのではないでしょうか?

10Kwを超える充電器は現時点でも販売されていますが、住宅での利用はほとんどありません。
理由は、充電器の問題よりも電気の基本料金が高くなる事と電柱から分電盤迄の幹線の張替えが必要となり、メリットよりデメリットが大きいからです。
住宅用EV充電器の性能は既に十分であり極端な性能アップの必要性も少ない為、新機種を待つ必要は低いでしょう。

次に価格面ですが、EV充電器の導入費用にしめる本体の割合は少なく普及によるスケールメリットはあまり期待できないでしょう。
例えば、パナソニックEV充電コンセントWK4322の場合、導入費用は59,800円ですが、本体価格は5,000円程です。
この先、普及により本体が多少安くなっても、為替、電線・ブレーカー・交通費・人件費などの物価上昇を考えると今が買い時だと思います。

今後の注意点!充電制限がおこなわれる可能性が高い!
EV普及に伴い、太陽光発電の発電量が減る夕方帰宅直後から深夜0時頃にかけてEV充電が集中すれば、電力不足になることが懸念されています。
政府は、EV充電器の充電量をコントロールできる遠隔通信制御機能を義務化する検討をはじめ、開発をメーカーに要請しています。
義務化された後に導入する場合、遠隔通信制御機能が付く分コストも値上がりしますし、充電速度も制限され不便になる可能性があります。
太陽光発電も発電しすぎた電気を捨てないといけない通信機能による出力抑制が導入され2015年前に設置した方と後で条件が違います。

価格も安く規制もない今がEV充電器導入のチャンスです!

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